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NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会

鹿野まちづくり 左から 小林さん 長尾さん 佐藤さん〔初代「夢小道」責任者〕

町役場がなくなる?
町民の手で町を守ろう!


NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会公式HP

領   域 その他(住民参加型の事例など)

1.プロジェクト・取り組みの概要

解決すべき社会的課題 市町村合併により頼れる役場がなくなったため、
それに変わる組織が必要。
また、かつての商業的にぎわいを町にとりもどす。
プロジェクト・取り組みを通じての成果・効果 本プロジェクトを通じ、町内での雇用を創出
(パートを含め110人雇用)。
メインの実施主体であるNPO法人いんしゅう鹿野まちづく
り協議会が、少し何かをしかけることで、住民の意識が変
わり、町並みの保存や清掃などに住民が積極的にかかわ
るようになった。
実施期間 鹿野町役場による取組(街なみ環境整備):平成8年〜
町民による取組:平成12年〜
実施主体・組織(複数可) NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会
(以下、「まち協」)

(株)ふるさと鹿野
(株)サラベル鹿野
鳥取市鹿野支所
鳥取大学地域学部
鹿野町観光協会など
特にリーダーシップを発揮している機関・人
(人の場合はどの機関に所属している方か、
あるいは過去所属していた方か)
NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会
理事長 長尾裕昭 氏、副理事長 小林清 氏
実施場所 鳥取県鳥取市鹿野町
対象(ターゲット) 住民、観光客
実施手法 地域住民が主体となって、「子どもたちが帰ってきたくなる
町」「地域の人たちが日々の暮らしの中で潤いを感じられ
る町づくり」を目指し、景観整備や歴史あるお祭りの復活、
雇用の場を確保するため、物販・飲食施設の整備等を行っ
たところ、住民による町づくりの先進地として全国から視察
が訪れるようになり、観光客も増加し、地域への経済効果
があがった。
中心となる製品、商品、サービス 物販施設「夢本陣」、飲食施設「夢こみち」、藍染体験など
の体験メニュー

プロジェクト・取り組みの構造を示す図(スキーム・ビジネスモデル)
スキームビジネスモデル

鹿野まちづくり お食事処「夢こみち」
鹿野まちづくり お食事処「夢こみち」

鹿野まちづくり アイデアとグルメの傑作【すげ笠弁当】30食限定
鹿野まちづくり アイデアとグルメの傑作【すげ笠弁当】30食限定

2.プロジェクト・取り組みの推進、複数のセクターの協働について

本プロジェクト・取り組みへの思い、きっかけ

城下町である鳥取県鹿野町(現在は合併により鳥取市)は、「祭りの似合うまち」を目指して、
平成6年度から街なみ景観整備事業に取り組み始め、平成8年度から公的空間である道路、
水路の縁石、石橋、石行燈などの整備をしてきた。

その後、平成12年に鳥取県が実施した「鳥取県街なみ整備コンテスト」に、NPO法人の母体となった
サラリーマングループが、「いんしゅう鹿野童里夢(ドリーム)計画」(空き地・空き家を活用した地域振興
のグランドデザイン)を提案し、最優秀賞を受賞。賞金200万円を獲得した。
この200万円をどう使うか相談するため、当時鹿野町商工会副会長だった長尾氏(現:まち協理事長)
を訪れた。童里夢計画を読んだ長尾氏は、その完成度の高さに感動し、ぜひこの計画を実現しようと、
商工会メンバー初め、町内の有志によびかけたことがきっかけとなった。

その翌年、NPO法人の設立総会を行い、平成15年2月、NPO法人格を取得した。

協働関係がつくられていった理由

NPO法人設立までは、サラリーマングループや伝統工芸職人グループ、農産加工グループ、
女性グループなどがそれぞれに活動を行っていたが、「いんしゅう鹿野童里夢計画」の実現するため、
町内のキーマン67名を集め、童里夢計画のプレゼンを行った。
全員が同じ方向を向き、意識を共有することで、自然に協働関係がうまれていった。
みな、鹿野を愛し、鹿野を良くしたいという思いが同じであることがポイントとなっている。

協働するにあたり工夫した点、大切なポイント

関係者それぞれの活動領域は違っていても、最終的に目指すところは一緒であること(鹿野の活性化)。

さまざまな活動を行う中で、外からのお客様にもたくさん来ていただき、宿泊や飲食、おみやげ
など、鹿野町にお金をおとしていただいている。活動を通してかなりの経済効果があり、その都
度その数字を計算しているが、活動に際しては、多くのボランティアの方にも協力していただい
ているので、そうした方に、「これだけ儲かった」と言わないこと。
まち協の金儲けのために協力していたのか」と思われると活動が続けていけない。

しかし、この経済効果は非常に重要で、これにより、鹿野町の人が潤いを感じることができ、
次の活動へとつながっていく。

問題や障害が生じた時の解決方法

プロジェクト開始当初は、すべての家の軒先に藍染の暖簾をかけたり、盆踊りなどのイベントが
町民の協力を得られず、思うように進まない時期があった。しかし、まち協メンバーが根気強く
働きかけ、先頭に立って実践することで、住民の理解を得ることができるようになった。

3.成果について

地域に及ぼした影響やインパクト

まち協では、鹿野町内の空き家再生にも取り組んでいるが、大家さんが、行政よりもまずまち協
に相談してくださることが多い。空き家となっても大家さんはなかな売却しないが、まち協になら
貸してもいいと言ってくださる方もおり、地道な活動で、地域での信用を得ることができるまでになった。

SB事業者にとってのメリットや影響

廃材処分のコスト削減と廃材のリサイクルという循環型社会に貢献できた。

4.今後について

今後の課題

前述の空き家再生については、まち協で不動産を取得すると、まち協が解散した際、その財産
を国に返納しなければならないので、(株)サラベル鹿野を設立し、株式会社が不動産を取得している。
この仕組みを何とかしてほしい。
NPOの財産も相続などできるようにするべき。

また、空き家再生には、多額のお金がかかるので、金融機関から借り入れをしたいが、金融機関に
NPOへの融資実績がなく、なかなか借りられないのが実情。
NPOの評価基準が必要と考えている。

また、鹿野町が鳥取市合併する際、市町村合併後における鹿野地域のまちづくりを継承し、行政と
ともに推進していくための民間組織として、(株)ふるさと鹿野を設立した(鹿野町役場の出資50%、
町民の出資50%の第3セクター)が、市町村合併により、町の持ち分が鳥取市の持ち分となってし
まい、町民のための事業実施にあたり、市の理解が得られないことがある。

(株)ふるさと鹿野では、鳥取市から宿泊施設を借り受け(年間2,300万円、市に支払い)運営を行って
いるが、次の更新の際には、この土地・建物を市から買い取るなどして、町民の思いをより反映で
きるような運営ができるようにしなければならないと考えている。

ビジョンや目標

若い人がやりたいことをやれる環境を作っていきたい。
また、まち協が地域の接着剤的な役割を担えるように活動を続けていきたい。
単に観光化を目指すのではなく、地域の人々に受け入れ<られる事業、イベントなどを行い、
祭りの似合う街づくりを地域の人々と共有したいと考えている。

5.備考

まち協のメンバーは、役割分担が明確になっており、それぞれが得意な分野で活動を行っている。
その役割分担は自然にできたもので、非常にバランスが取れていると感じる。
まち協の理事長、副理事長がそれぞれが会社の経営者であることもポイントの一つだと感じた。

■団体概要

実施組織概要A

組織名 NPO法人いんしゅう
鹿野まちづくり協議会
資本金  
従業員数 会員34人 売上高 事業規模約4,000万円
プロジェクト担当者 副理事長 小林清
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 中核的存在、物販施設「夢本陣」、飲食施設「夢こみ
ち」の運営、街なみ景観整備事業、Iターン・Uターン
促進のための定住施設の運営など

実施組織概要B

組織名 (株)サラベル鹿野 資本金  
従業員数   売上高  
プロジェクト担当者  
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 空き家再生

実施組織概要C

組織名 (株)ふるさと鹿野 資本金 3,500万円
従業員数 75名 売上高 約4億円
プロジェクト担当者  
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 旧鹿野町有施設などの管理運営
(国民宿舎山紫苑、鹿野そば道場、鹿野ふるさと
加工所、鹿野往来交流館など)

【鳥取県】地域資協働