中国地域CB/SB推進協議会

中国地域で頑張るCB/SB事業家応援サイト
  1. Top
  2.  > 協働の事例
  3.  > NPO法人工房おのみち帆布

NPO法人工房おのみち帆布

おのみち帆布 工房おのみち帆布 立花テキスタイル研究所

綿がつなぐ・・・
しまなみコットンロード計画


虹色のしまなみコットンプロジェクト

NPO法人工房おのみち帆布公式HP

領   域 その他(住民参加型の事例など)

1.プロジェクト・取り組みの概要

解決すべき社会的課題 島嶼部の活性化・雇用の創出
プロジェクト・取り組みを通じての成果・効果 これまで捨てられていた資源(製鉄所からでる鉄粉、牡蠣
殻、剪定される果樹の枝など)を商品化に成功、ニッチな
分野であるが染色材料を求める人に、市場より1割程度
安い材料を提供することができている。

また、地元向島町の企業や島民に材料調達をお願いする
ことにより、島に潤いを与えることができている。
実施期間 平成20年〜現在
実施主体・組織(複数可) NPO法人工房おのみち帆布
立花テキスタイル研究所
織鶴タオル(株)
(有)東根製作所
橋本家具工芸(株)
(農)オーキッド向島など
特にリーダーシップを発揮している機関・人
(人の場合はどの機関に所属している方か、
あるいは過去所属していた方か)
新里カオリ
(NPO法人工房おのみち帆布理事、
立花テキスタイル研究所所長)
実施場所 広島県尾道市〜愛媛県今治市
対象(ターゲット) (天然染料の販売)染色家、美術大学、愛好家
(天然染料染め商品の販売)一般消費者
(各種ワークショップ)一般向け、小中学校
実施手法 しまなみ海道沿線に自生する植物、向島町の果樹園で
伐採される果樹の枝、尾道市内の企業から出る廃棄物
を買い取り、染色材料としてパッキングして販売。またそ
の染色材料で染めたショール等の商品も販売している。

また、小中学校や一般旅行者向けに綿を使った各種
ワークショップを実施。
小中学校向けは無料、一般向けは有料。
中心となる製品、商品、サービス しまなみ海道(広島県尾道市〜愛媛県今治市)沿線で
採取できる<植物を原料とした染色材料、天然染料で
染めたショールや糸など、自社栽培の綿、綿を使った
各種ワークショップ

おのみち帆布 しまなみ地域に生息する草花で染めたウールの糸など・・・
おのみち帆布 しまなみ地域に生息する草花で染めたウールの糸など・・・

おのみち帆布 ワークショップ(中央が新里所長)
おのみち帆布 ワークショップ(中央が新里所長)

2.プロジェクト・取り組みの推進、複数のセクターの協働について

本プロジェクト・取り組みへの思い、きっかけ

綿の栽培・・・もともとNPO法人工房おのみち帆布は、尾道に昔から伝わる「尾道帆布」を廃れさせ
まいと、帆布を使ったバッグや小物を制作し販売していたが、綿の国内自給率が0.01%以下という
事実を知り、尾道の地で育てた綿で帆布を作りたいという思いから綿の栽培を開始した。
尾道市長を始め、市民が協力し、今では500坪の栽培面積となっている。

染料開発・・・たまたま向島に旅行で訪れた新里カオリ氏(美大で染色を専攻)が、都会では高い
お金を出して買わないと手に入らない染色材料がそこら中に生えていることに驚く。
その数年後彼女が尾道に移住、NPO法人工房おのみち帆布理事としてMPO法人の活動に携わ
る中で、この地域で生息する植物で染め物をしたいと思うようになり、また、染料開発を通して
尾道市向島に賑わいを作りたいと、取り組みを開始した。

協働関係がつくられていった理由

2009年に、しまなみ海道開通10周年を記念して、NPO法人工房おのみち帆布主催で「綿々サミット」
を開催。これは、尾道の帆布と今治のタオル、それぞれの特産品が綿を原料としていることから、
綿という素材を糸口に、これからのしまなみの可能性に思いを巡らせるという趣旨で開催したもの。
これをキッカケに、今治のタオル業者さんとの協働が始まり、また、NPO法人工房おのみち帆布
が広島県中小企業家同友会の会員であることから、同友会の集まりの中で協働のタネが生まれてきた。

また、地元の方に積極的に事業のPRをすることで、「立花」で何か変わったことをしているらしい
との噂を聞きつけ、地元住民や企業から声をかけてくれることも多い。

協働するにあたり工夫した点、大切なポイント

地域密着であること。地域の人から格安で提供していただいた材料を高値で売る(一般的に売られ
ている染色材料は非常に高いので、あまりにも安くしすぎると市場を荒らしてしまう。だいたい、市場
価格の1割安程度で販売している)ので、必要経費を差し引いた、儲け部分を環境保全基金や学校
教育基金を作って寄附している。

また、小中学校への無料ワークショップや絵の指導などで地域に還元するようにして、
理解をいただいている。

問題や障害が生じた時の解決方法

問題は、NPOが儲けてはいけないと思っている人が多いことと、草木染めのブランドイメージを
いかに守るかということ。「儲ける」という部分に関しては、活動のコンセプトや思いをしっかり
PRして、地域の人との心の結びつきや信頼感を得ることで、理解をいただいている。

3.成果について

地域に及ぼした影響やインパクト

この取組を通して、NPO法人工房おのみち帆布では、職員を増員。しかもその職員たちは、
ほとんどが県外からIターン者。立花で行う綿つみや草木染め、織物なのどワークショップに
参加した旅行者が、ここで働きたいと申し出てきたもの。

また、当研究所は、尾道市の対岸にある向島という島の山の上にあり、商品が人目に触れ
ることがほとんどないため、尾道市中心部の商店街に店舗をオープンさせた。観光客の多い
商店街にお店を出し、向かいの島でこうした活動をしていることをPRすることで、観光客を
島に誘導する契機となっている。

SB事業者にとってのメリットや影響

NPO法人工房おのみち帆布は、これまで帆布を使ったバッグや小物等の製作・販売を行い、
年間5,000万円程度の売上げを上げていたが、綿の栽培による教育活動やワークショップの開催、
染料開発など新たな事業展開をすることにより、地元企業や住民とのつながりが一層強化された。

また、当社の商品を置いてもらっている広島市内のお店のお客様が、これを作っているところを
見たいということで、尾道を巡るツアーを開催。因島のナティーク城山という宿泊施設や尾道市の
商店街と協力して、尾道〜因島をめぐるツアーを開催し、非常に好評を得た。

4.今後について

今後の課題

人員の確保が課題。
全て手作業で進める作業のため、人手が必要だが、きちんとお給料を払うためには、事業収入を
きちんと得なければならない。メインの事業である染色材料や染色商品の販売以外にも、着地型
観光の確立などで収入源を確保していくことが必要と考えている。

ビジョンや目標

「しまなみ海道を綿の道に」を実現すること。
先日、本州四国連絡高速道路(株)の許可を得たので、来年は、しまなみ海道沿線に綿を植える予定。
また、日本の染色の基本は「柿渋」と「藍」であるため、尾道産の柿渋と藍の開発を行いたい。

そのほか、養蚕や新しい道具の開発にも取り組んで、将来的には、島中に染め物に関わる仕事を
している人を生み出したい。現在は、色々な人や企業に助けられている同研究所だが、将来は、
同研究所が尾道の他の企業を助けられるようになりたい。

5.備考

「今あるもので、廃棄ゼロを目指すものづくり」
 しまなみ海道エリアに限定した商品開発→しまなみ海道の地域資源活用&観光客の呼び込み
 →しまなみ海道の活性化

 廃棄物の有効活用
 耕作放棄地の有効活用、山林の環境保全(耕作放棄地での綿花栽培、山林の植物を染料として有効活用)
 雇用の創出(地元の方による植物伐採、パッキング等作業、染色作業 など)

■団体概要

実施組織概要A

組織名 NPO法人工房おのみち帆布 資本金  
従業員数 10名 売上高 50,000千円
プロジェクト担当者 新里 カオリ
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 本プロジェクトの中核的役割を担う。

実施組織概要B

組織名 農事組合法人オーキッド向島 資本金  
従業員数 10名 売上高  
プロジェクト担当者 林原 透
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 植物の採集や綿花の栽培を行う。

実施組織概要C

組織名 有限会社東根製作所 資本金 3,000千円
従業員数 3人 売上高  
プロジェクト担当者 東根秀幸
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 染色材料である、牡蠣殻の焼成や椿灰の製造を行う。
また、染色に使う機械の開発を担当。

実施組織概要D

組織名 橋本家具工芸株式会社 資本金  
従業員数   売上高  
プロジェクト担当者  
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 織機などの道具の製造、ワークショップを実施。

実施組織概要E

組織名 社会福祉法人若菜 資本金  
従業員数   売上高  
プロジェクト担当者  
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 染色材料のパッケージングを担当

【広島県】地域資協働