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カワノ工業株式会社

カワノ工業 河野専務

「竹コンクリート漁礁のことなら
カワノ工業に聞け!」


カワノ工業株式会社公式HP

領   域                    

1.プロジェクト・取り組みの概要

解決すべき社会的課題 竹林面積の拡大による森林荒廃の防止と
近海魚場の整備に貢献する
プロジェクト・取り組みを通じての成果・効果 竹を材料とした漁礁(竹漁礁)の開発・製造・効果の確認

【竹漁礁5つのメリット】
・竹林整備による農業・林業の振興
・竹コンクリート漁礁工事による建設業の振興
・近場に漁礁を設置することによる漁船の燃料費の節減
 および安全操業
・優良魚場を作ることによる食料自給率の向上
・魚を食べることによる健康増進
実施期間 2005年から現在
実施主体・組織(複数可) カワノ工業株式会社
徳山工業高等専門学校
地域の漁協
NPO法人自然と釣りのネットワーク 等
特にリーダーシップを発揮している機関・人
(人の場合はどの機関に所属している方か、
あるいは過去所属していた方か)
カワノ工業株式会社
実施場所 引き合いがあればどこでも
(現在までの実績箇所は、山口県柳井市・周南市・
大島郡周防大島町)
対象(ターゲット) 主に行政
実施手法 ボランティア等が伐採した竹を引き取りに行き、受領した
竹の内部に鉄筋を通し、モルタル充填する「竹漁礁」を
製造。その後、伐採した地域の漁協との協力により、
当該地域の海域に漁礁を沈設する。
中心となる製品、商品、サービス 竹漁礁の製造および沈設

プロジェクト・取り組みの構造を示す図(スキーム・ビジネスモデル)
イメージスキームモデル

カワノ工業 竹コンクリート漁礁
カワノ工業 竹コンクリート漁礁

カワノ工業 竹伐採チーム
カワノ工業 竹伐採チーム

2.プロジェクト・取り組みの推進、複数のセクターの協働について

本プロジェクト・取り組みへの思い、きっかけ

山口県の竹林面積は、鹿児島・大分に次いで国内第3位の広さで、全国の竹林面積の半分
以上を九州と山口県が占めている。また山口県柳井市の竹林面積は、20年間前の2倍以上
の572ha(東京ドーム122個分、2000年林野庁調べ)にまで拡大している。

カワノ工業社長が山口県知事と懇談した際、同知事から「何とかならないものか」と話しを持ち
かけられたことを契機に、竹林伐採による里山整備はもちろんのこと、漁業振興、食料自給率
の向上、岩国飛行場の民間利用が実現した際の都市部への新鮮な魚の出荷等による地域
経済の活性化、食卓により多くの新鮮な魚が提供されることによる市民・国民の健康増進など、
幅広く思いを馳せ、採算度外視で「竹漁礁の開発」に着手した。

協働関係がつくられていった理由

 

協働するにあたり工夫した点、大切なポイント

 

問題や障害が生じた時の解決方法

□竹漁礁の開発について
 同社はセメント二次製品の製造および販売などを事業の柱にする企業であるため、
 漁業や水産に関する知見を有していなかった。

 このため、水産関係の教育・研究機関とのネットワークを一から構築し、沈設工事による
 実証実験を重ねることで、当該漁礁に一般のコンクリート漁礁以上の価値(藻類等の付着が
 早く、集魚効果が高い)があることを確認するまでに至っている。

□事業化について
 このモデルは、伐採後の竹の有効活用と、近海魚場の整備による漁業振興を同時に満たす
 ものであるが、主な発注元として期待する行政においては、それらを扱う担当部署が異なっ
 ており、とりわけ漁礁設置の予算箇所である担当部署では「竹である必要性」に理解を示さ
ないなどにより、簡単に供給先が見つからないという課題がある。
 
 これに対し、首長にトップダウンを働きかけるなどの活動を地道に続けている。

3.成果について

地域に及ぼした影響やインパクト

日経ベンチャー、テレビ局などマスコミに大きく取り上げられ、当該地域の取り組みとして
「竹コンクリート漁礁」がクローズアップされた。また、このことにより、漁礁の設置先で
ある周南市からは「周南ものづくりブランド」として認定されている(2009年)。

SB事業者にとってのメリットや影響

□知名度の向上および社員の活性化
 竹漁礁がマスコミ等に大きく取り上げられたことにより、社会貢献に邁進する企業として
 イメージ化され企業のブランド力が向上するとともに、「竹コンクリート漁礁のカワノ工業」
 として知名度も向上した。

 また、社員にとっても、自社をより一層誇りに思うようになり、これまで以上にイキイキと
 業務に従事するようになった。

□協働によるネットワークの拡大効果
 竹漁礁の開発にあたって、新たな組織的・人的ネットワークを構築しており、今後本業を
 展開するうえでの財産となっている。

4.今後について

今後の課題

竹林の拡大による森林破壊などの地域課題を解決するため、これまで培ったコンクリート技術を
活かしながら採算度外視で「漁礁の開発」に立ちあがったカワノ工業。その努力が実り、従来の
コンクリート漁礁より集魚効果の高い「竹コンクリート漁礁」の開発に概ね成功するとともに、竹を
伐採する地域の団体とのネットワークも構築し、供給体制はほぼ出来上がっている。
また、設置を必要とする魚場もある。

残るは、行政をはじめとするスポンサー、販路の開拓が課題と言える。

ビジョンや目標

販路開拓を継続し、竹漁礁の沈設場所を獲得するとともに、コストダウンや細かいデータの蓄積など
製品のさらなる改良を進める。

5.備考




■団体概要

実施組織概要A

組織名 カワノ工業株式会社 資本金 4億8000万円
従業員数 193名 売上高  
プロジェクト担当者 専務取締役 河野和明
顧問(営業・技術)林 桂一
開発部 技術顧問 小西和親
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能 竹漁礁の製造・販売・設置

実施組織概要B

組織名   資本金  
従業員数   売上高  
プロジェクト担当者  
プロジェクト・取り組みの中での役割、機能  
【山口県】環境協働